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2010年09月29日

稲作体験学習 番外編

今回稲作体験学習の講師では、私自身大変勉強をさせてもらいました。

先ず稲の品種選び。田植え、稲刈り、脱穀なと学校と言う組織を相手にする場合は、必ず時間割に左右されてしまいます。特に秋は学期末、遠足、運動会・・・色々あります。

出来る限り予定にはまる品種選びは、我が家の品種の見直しに着手するきっかけとなりました。

そして今年の夏は猛暑!

本来稲は暑い地域の植物なので成育には問題は無いと思っていましたが、高温障害が出てしまいました。

稲は植物ですから光合成をします。昼間太陽の光を利用してタンパクを作り出しています。そして、作り出されたタンパク質を夜に籾へと送り、籾を育てる仕組みになっています。

しかし、8月は夜温が下がるのが遅くなり、本来送られるべき栄養は、夜間も呼吸作用に利用されてしまい十分籾に送られない状態が続いてしまいました。
今年の静岡市の最高最低気温共に平均2℃高く、最低気温の平均が25.5℃という記録が出ています。
最低気温は朝日が昇る前に記録される事が多いので、夜中どれくらい暑かったか想像がつきます。

この様な高温障害は近年九州地方で問題視されているそうです。主力品種ヒノヒカリの穂に実が入らないという症状が出ています。

人にとってはたった2℃なのかもしれませんが、植物にとっては大変な問題なんです。
日本で一番作付面積があるコシヒカリ。そのコシヒカリも徐々に北上しています。後数年で北海道でも栽培されることになるのかもしれません。
今一番美味しいと言われています新潟県産コシヒカリが栽培出来ない時が近付いているとも言えます。

都市部で暖められた空気が海上からの風により、内陸に運ばれてどこも暑くなってしまいました。

今月はじめにジャガイモを植え付けましたが、他の野菜の種蒔きは遅れました。発芽するとされている気温20〜25℃になかなかならなかった事が原因です。

発芽してもあまりの暑さに成育がとまり、枯れてしまう野菜もあるそうです。

今年の冬の野菜は高騰後大暴落でしょうか。

子供達に教えるということは、自分の知識を整理すること。子供に分かる言葉を選んで説明することって、本当に勉強になりました。

タグ :稲作

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Posted by kisegawa at 19:49│Comments(0)父さんの勉強
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