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2009年01月20日

また農家が犠牲者…。

昨日夕刊に掲載されていた記事です。

「茶多品種化へ数値目標」

何?また農家に犠牲者を出させるのか(怒)

なんで行政が介入しなくてはならないのか?
これはマーケットの事、数値目標を掲げられても必要とされていない物を導入する農家はいない!

しかし、行政が数値目標を掲げれば必ず助成金などを条件付き(品種導入)で出すようになるだろう。

農家は必要にかられて助成金を使う訳ですが、これでは申請しない方がいい場合が出てくるでしょう。

そもそも品種導入するのには、各農家はしっかりとした理由があって行なっています。
茶の摘採時期をずらして工場の稼働率をあげたり、園地の悪条件(日照、地質、病気等)をカバーする為だったり、特色ある香りに魅せられたりと様々です。

そして、品種導入をメリットと考えている農家は既に取り組んいます。我が家は4割品種茶を導入しています。メリットもデメリットも理解しているつもりです。

取り組まない農家は、販売先の茶問屋さんの意向で、藪北を栽培しているのです。

鹿児島県が“導入”しているから静岡県もでは通用しないと思います。鹿児島県は静岡県にない特色を出す為に品種導入をしているのであって、行政は何処か勘違いしているように写ります。

静岡県にあって鹿児島県にないものは“香り”です。

この“香り”を引き出す栽培を、環境情報を把握してマニュアル化する事が最も取り組まなくてはならない最重要課題と思います。


ぜひとも農家に犠牲者を出させないで下さい。



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この記事へのコメント
なかなか面白い記事でしたね!
何かをしないとならないと思っているのでしょう。
でも、工業製品ではないんです。簡単に生産ラインを切り替えることはできませんよ。
それに平均年齢を考えてくださいな!植え替えても自分が刈り取り出来そうもない方々がほとんどですがな(言いすぎです)。
まあそれは置いといて、どこでも画一的に設定されては困ります。特に私の地区は、本山から外されております。
そこで、“やぶきた発祥の地”として売り込みをしています。ほかの品種は必要ないのです。
その辺を農〇さんがしっかりと押してくれるといいんですがね。
お国のすることはわからん・・・・(古すぎですなぁ~)!!
Posted by きみえちゃん at 2009年01月21日 22:27
>2009年01月21日 22:27
☆きみえちゃん
こういうのは、なかなか農家には理解されないですょね。農家のお客様は大半が茶問屋さんです。

お客様が藪北と言われているのなら、藪北でいいんですよね。

藪北発祥の地と言うフレーズは羨ましいです。
Posted by 晃ちゃん祐ちゃん父さん at 2009年01月21日 22:55
うん、うん。納得です。
結局は、行政やらの言葉に惑わされない農家の自立心というか、自分で判断する力が大切なんでしょうね。
これって、農業だけじゃなくて、どんな世界でも同じですよね。周囲の声に右往左往していると、結局は自分が何をしたかったのかわからなくなって、疲弊しますもん。自分でよく考えて選択したあとは、パートナーとの長期的な信頼関係を作るだけですよね~。v(^0^)v
Posted by ゆう at 2009年01月25日 11:34
☆ゆうさん

とにかく行政側の方の数字での評価は困ります。

先ずは消費者の側からの考え方、情報は必要です。是非静岡駅前に品種茶が試飲でき、販売できるカフェを職員の運営で設けて欲しいです。
Posted by 晃ちゃん祐ちゃん父さん at 2009年01月29日 01:11
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