農家の目線で、季節の話題、地域の話題、畑の話題を静岡市内全域から発信中。
私達は「GF ぐり~んふぁ~む」です。
2008年06月22日
トップセールス

「トップが、しっかりと方針を出した事が評価できる。」と爺ちゃんは言ってました。宮崎県の東国原知事が当選されてから、トップセールスと言う言葉をよく聞かれる様になりましたね。あの方くらい直向きにやられると周りも頑張ろうという気持ちが芽生え、どんどん盛り上がっていくのでしょう。
県内の農協関係者にも、あの方くらい直向きにチャレンジして、農協を引っ張っていかれていた方がいました。三ヶ日農協の和田組合長さんです。
まだ和田組合長さんが組合長の職務について間もない頃に一度講演を伺った記憶があります。その時に感じ記憶に残った事は、自らが率先して行動する事、新しいモノに取り組む事、そして基本を忘れない事でした。
先ずは自らが率先して、職員に挨拶をしてコミュニケーションをとる事をされ、職員からの意見にも耳を傾けられたそうです。いまの農協を誰にとっても楽しい場所にと花一杯運動の提案もされました。またみかん、牛等に続く作物を農家に提案したいと職員に新しく取り組むモノ(メロン)を開発してもらう提案もされました。
三つ目の基本を忘れない事については、毎朝農協に出勤する前には必ず全ての牛の顔を見てから出勤されたそうです。農協の経営者である前に一農家として励まれる姿勢でした。
そして、私が最近伺った和田組合長さんの提案が大変素晴らしいと感じここで紹介します。それはみかん農家に職員を派遣して、みかんのてっ果作業を手伝わせた事です。農協は組合員さんがあっての農協ですから、組合員さんが困った時には助けるのは当たり前と言われていました。今まで営農職員は農家を訪問する事はあっても、金融職員が訪問する事はありませんでした。それも農作業を手伝う等考えもつきませんでした。結果として農家は労働者確保が出来て助かり、職員は農家の仕事を覚え農家とコミュニケーションがとれる様になった事で、共済、貯金などの契約がいただけたそうです。
こんな組合長さんも今年で職務を退かれると伺いました。今後は、自家製堆肥を利用しての野菜栽培に取り掛かられるとの事です。長い間ご苦労様でした。
さて、私が所属する農協ではつい先頃理事改選がありました。改選前には色々と憶測も飛び交い、なかなか面白く拝見させていただきました。結果として、理事になる為に経営規模を縮小され出た方、私が出なければ誰が出来ると言い張る方、自分の小遣い欲しさに出てきた方、アイツだけはやらせたくないと候補を落とす為に頼まれて出た方などなかなかバラエティに富んだ顔触れとなったそうです。
この様な厳しい時代に、後継者達の為、地域農業の為にと周りからに押され出られる方は、ほんの僅かです。昔とは違い農協が破綻となっても準備された資金があるので、誰でも気軽に出られてしまうのは如何なものでしょうか? 女性理事も確かに必要かとも思いますが、男女共同参画という縛りの中で用意された椅子に期待は抱けません。
また、農業の衰退、農家の減少と言う逆風が吹く中で、支店の統廃合を進め職員のパート割合が増え、農業収益が減り金融収益が増した農協経営。職員が減る中で、理事を増す事に疑問符がつきました。
この様な結果となったのも農業と言う職業の衰退でしょう。セブンイレブンやイトウヨウカドウを保有するセブン&アイが農業分野への進出を発表しました。これは農業という産業に期待しての進出ではなくて、一販売アイテムの確保に過ぎないと感じています。
私達農協は、これからこの様な他産業と競争、共存と様々な対応を必要とされています。補助金を持ってくる国会議員さんや市議さん達と同様に、他人の褌で相撲を取る様な理事さんは必要ないでしょう。
素直に感じてしまうのは、下で働いてくれている農協職員が可哀想です。今同じ農家として、地下足袋を履いて、新しい農業、農家の可能性に一緒になってもがき苦しんでいただけるトップが欲しいと願うしだいです。
おわり
まだ和田組合長さんが組合長の職務について間もない頃に一度講演を伺った記憶があります。その時に感じ記憶に残った事は、自らが率先して行動する事、新しいモノに取り組む事、そして基本を忘れない事でした。
先ずは自らが率先して、職員に挨拶をしてコミュニケーションをとる事をされ、職員からの意見にも耳を傾けられたそうです。いまの農協を誰にとっても楽しい場所にと花一杯運動の提案もされました。またみかん、牛等に続く作物を農家に提案したいと職員に新しく取り組むモノ(メロン)を開発してもらう提案もされました。
三つ目の基本を忘れない事については、毎朝農協に出勤する前には必ず全ての牛の顔を見てから出勤されたそうです。農協の経営者である前に一農家として励まれる姿勢でした。
そして、私が最近伺った和田組合長さんの提案が大変素晴らしいと感じここで紹介します。それはみかん農家に職員を派遣して、みかんのてっ果作業を手伝わせた事です。農協は組合員さんがあっての農協ですから、組合員さんが困った時には助けるのは当たり前と言われていました。今まで営農職員は農家を訪問する事はあっても、金融職員が訪問する事はありませんでした。それも農作業を手伝う等考えもつきませんでした。結果として農家は労働者確保が出来て助かり、職員は農家の仕事を覚え農家とコミュニケーションがとれる様になった事で、共済、貯金などの契約がいただけたそうです。
こんな組合長さんも今年で職務を退かれると伺いました。今後は、自家製堆肥を利用しての野菜栽培に取り掛かられるとの事です。長い間ご苦労様でした。
さて、私が所属する農協ではつい先頃理事改選がありました。改選前には色々と憶測も飛び交い、なかなか面白く拝見させていただきました。結果として、理事になる為に経営規模を縮小され出た方、私が出なければ誰が出来ると言い張る方、自分の小遣い欲しさに出てきた方、アイツだけはやらせたくないと候補を落とす為に頼まれて出た方などなかなかバラエティに富んだ顔触れとなったそうです。
この様な厳しい時代に、後継者達の為、地域農業の為にと周りからに押され出られる方は、ほんの僅かです。昔とは違い農協が破綻となっても準備された資金があるので、誰でも気軽に出られてしまうのは如何なものでしょうか? 女性理事も確かに必要かとも思いますが、男女共同参画という縛りの中で用意された椅子に期待は抱けません。
また、農業の衰退、農家の減少と言う逆風が吹く中で、支店の統廃合を進め職員のパート割合が増え、農業収益が減り金融収益が増した農協経営。職員が減る中で、理事を増す事に疑問符がつきました。
この様な結果となったのも農業と言う職業の衰退でしょう。セブンイレブンやイトウヨウカドウを保有するセブン&アイが農業分野への進出を発表しました。これは農業という産業に期待しての進出ではなくて、一販売アイテムの確保に過ぎないと感じています。
私達農協は、これからこの様な他産業と競争、共存と様々な対応を必要とされています。補助金を持ってくる国会議員さんや市議さん達と同様に、他人の褌で相撲を取る様な理事さんは必要ないでしょう。
素直に感じてしまうのは、下で働いてくれている農協職員が可哀想です。今同じ農家として、地下足袋を履いて、新しい農業、農家の可能性に一緒になってもがき苦しんでいただけるトップが欲しいと願うしだいです。
おわり
Posted by kisegawa at 08:30│Comments(7)
│父さんの独り言
この記事へのコメント
日本の農業を本気で憂いているお気持ちが伝わります。
私はかつて1日2リットルのペットボトル茶を飲んでいました。でも6topさんと出会いリーフ茶の良さを実感して今ではすっかりリーフ茶党になりました。
そういった積極的に新しいアイデアを展開してアピールする姿勢が人を動かしていくのだと実感しています。
私はかつて1日2リットルのペットボトル茶を飲んでいました。でも6topさんと出会いリーフ茶の良さを実感して今ではすっかりリーフ茶党になりました。
そういった積極的に新しいアイデアを展開してアピールする姿勢が人を動かしていくのだと実感しています。
Posted by エディ タチカワ at 2008年06月22日 09:03
富士市農協、農家・農業のこと、殆んど、考えていません。組織が、大きくなりすぎるのも、かんがえもの。
金融機化、葬祭事業、不動産事業、保険事業等々に、傾向して、西部の農協ほど、農業に対しての、熱意が、ない!、・・・・・。組織というものは、トップに立つ者に、よってどのようにも、変わるのだが。
富士市農協の理事連中、ほんとうに、農業のことを真剣に考えて、いるのか?・・・・・
GUCCIのグチでした。
金融機化、葬祭事業、不動産事業、保険事業等々に、傾向して、西部の農協ほど、農業に対しての、熱意が、ない!、・・・・・。組織というものは、トップに立つ者に、よってどのようにも、変わるのだが。
富士市農協の理事連中、ほんとうに、農業のことを真剣に考えて、いるのか?・・・・・
GUCCIのグチでした。
Posted by GUCCI at 2008年06月22日 09:51
以前地すべり調査の仕事をしてた時のこと、
県の志○榛○農林事務所の
整備課の仕事がありましたが、
打合せにいついってもお茶が出てこない・・・
日本で一番お茶を出さなきゃいけない
役所じゃないか!と思ってました。
ちなみに同じ事務所の治山課は、
いつもお茶が出てきましたけど・・・
県の志○榛○農林事務所の
整備課の仕事がありましたが、
打合せにいついってもお茶が出てこない・・・
日本で一番お茶を出さなきゃいけない
役所じゃないか!と思ってました。
ちなみに同じ事務所の治山課は、
いつもお茶が出てきましたけど・・・
Posted by hiroyuki
at 2008年06月22日 11:17

飲むお客様の選択肢。ペットボトル、リーフ茶などなど。TPOや好みに応じて事由です。でも、公式会議を運営する団体、機関が茶業界と関係するのであれば「リーフの利用」を当然選んで欲しいです。但し、会議でお茶を出すという、いわゆる“お茶くみさん”の習慣が減っていき、茶殻をはじめとしたゴミ減量推進の流れ、そういった現状を理解すると、お茶を漉して飲むというリーフの文化を啓蒙する活動と茶殻をオフィスから減らせるようなシステムもしくは発生させない飲用製法の開発などが流通の課題かと思います。以前、「美味しいお茶の淹れ方教室」を開催していますと業界の大大先輩に話した時「誰でも、どこでも、どんな淹れ方、必ず美味しく入るお茶の開発にもっと精進しなさい」といわれたことがありました。会議でのリーフ利用をお願いするのも、販売促進には大事な事ですが、使いたい、飲ませたい、飲みたいと思う製品開発力と企画力を向上させなければなりません。でも、記事のようなお心使い嬉しいです。市の議員の皆さまにティーポットボトルをご利用いただいています。エディさん初登場?早い時期から利用していただいている大事なリーフ茶応援団の1人です。
Posted by 6top
at 2008年06月22日 20:01

茶殻の問題、以前清掃工場再整備問題で勉強しました。お茶くみさんの問題は、男女共同参画問題でしたね。そう考えると、会議などではお茶を出してもらうのではなく、お茶コーナー等を提案して、煎茶、茎茶、番茶など好きなお茶を飲める様な会議室なんてどうでしょうかねぇ・・・。
Posted by 晃ちゃん祐ちゃん父さん
at 2008年06月23日 14:13

記事見ました。会議もリーフ茶を!ということでの牧の原のこころみは、すごく前向きにトップの方が動いていますね。島田市の小学校は、蛇口をひねるとぉ茶が出るとニュースで見ました。しかし、茶面積、額共に全国や県内でもトップを誇る静岡市が何の試みもしてませんね。他の市でおこなっているいい点は取り入れたり、また静岡市から新しい試みを情報発信出来たらいいと思うんですが!?こういった一見地味な活動が販促にだんだん効果を発揮すると思うのですが。また、三ヵ日農協の和田組合長さんの話しも興味深いもので、失礼ですがこれは本当?と疑ってしまうほど、我々地元の農協と違いますね。金融職員は毎日来ても営農職員は1ヵ月に1回か数えるほどしか来ません。農地の宅地並み課税などの大きな問題の時は早く情報を組合員に流し、意見を集約して迅速に対応してくれると思ったのに残念です?こういった時農家を助けてくれると期待して共済など義理で契約しているのですが、今回の事で、解約したくなります。
Posted by あおちゃんパパ at 2008年06月23日 17:52
★あおちゃんパパさん
営農職員の場合、普段書類漬けにされている現状があります。多分今後も改善は望めないでしょう。
共済など我が家も見直しをしています。特に自動車保険などは、事故をしてしまった場合、職員と保険会社とでは、全く頼りにならなかった経験が二度あり、即座に他社に変えました。
営農職員の場合、普段書類漬けにされている現状があります。多分今後も改善は望めないでしょう。
共済など我が家も見直しをしています。特に自動車保険などは、事故をしてしまった場合、職員と保険会社とでは、全く頼りにならなかった経験が二度あり、即座に他社に変えました。
Posted by 晃ちゃん祐ちゃん父さん at 2008年06月23日 20:07